ペインクリニック

痛みが持続し、脳が痛みを記憶してしまう中枢性感作という現象があります。
→この生理現象を神経ブロックやその他の疼痛コントロールを用いて防ぐことが期待できます。

薬を飲んだり、横になっても全く頭痛が改善しないことはありませんか?
→頭痛の緩和を内服以外の方法で行うことが可能です。

腰痛や膝関節痛が続くと、筋力自体の低下や関節拘縮(関節が動きにくくなる)が起きます。
→当院は、鎮痛、生活・運動指導を通して、二次的な問題の発生を防ぐことを目指します。

ペインコントロールによる効果

中枢性感作の軽減

腰痛 坐骨神経痛 腰部脊柱管狭窄症 頚椎症の患者で痛みが持続すると、中枢性感作と言われる、末梢神経から脳へ痛みが伝導する過程で本来の痛みよりも数倍に増幅した痛みが伝導する現象が起こります。

神経ブロックは、痛みの原因となっている神経に直接針を近づけて局所麻酔薬を注入するので、それにより持続した痛みが一旦遮断されます。
その他の鎮痛でも同様の効果が期待されます。

薬の効果は一時的ですが、その間に中枢性感作が弱まり痛みが改善していきます。

血行の改善

自律神経(交感神経)が慢性の痛みの存在時には活性化して、血行を悪くしてしまいます。
交感神経は頸椎や腰椎の周囲に豊富に存在しここにも局所麻酔薬が作用し神経周囲の血行が改善し、腰痛・坐骨神経痛などの慢性の痛みの改善がみられます。

ほとんどの方は、適切な神経ブロックを複数回施行することで改善していきます。
また神経ブロックも色々な方法があり、痛みの程度によって施行する方法も違ってきます。ただし、どのような神経ブロックでも効果が見られない場合が5%程度あります。

当院での治療

生活・運動指導

問題の根本が生活習慣にあることは、自覚されにくい部分です。生活や運動の指導を通して、痛みの生じにくい状態を目指します。

投薬・神経ブロック

痛みのコントロールを行うことにより、様々な効果から痛みの緩和を目指します。

神経ブロック

神経ブロックの痛み

最初に、非常に細い針で局所麻酔を行います。
そのため、神経ブロックを終わったとき何も感じないままの人もいます。
ブロックの種類、個人差によっても異なりますが、ちくっとした程度の痛みで終わる場合もあります。

投薬・神経ブロック

神経ブロックで使用される局所麻酔薬は、神経そのものの痛みの伝達を遮断します。
それと同時に、神経、筋肉などの周囲の血行を改善する作用があります。
痛みが交感神経作用を高めて血行を低下させることから、神経や筋肉を傷めるのですが、血行が改善することにより傷んだ神経・筋肉の自然治癒を促す効果があります。

また疼痛を強力に抑え込む数時間により、痛みが本来の痛みより強まって脳に伝わる中枢性感作と言う脳科学の生理反応を除去し、疼痛が緩和します。

神経ブロックにより痛みの改善が得られるのは、これらの複数の作用のためです。

対象疾患

痛みには、脊柱管狭窄症、脊椎手術後の痛み、首の痛み、外傷後の痛み、治りにくい痛み、持続する痛みなど専門的治療を必要とする痛みは数多くあります。
痛みをそのままにしておくと、睡眠障害、食欲低下、気力喪失などを起こします。

痛みを我慢し続けると、小さな刺激で痛みを感じるようにもなります。
痛みを我慢することは、痛みに対する耐性ができるのではなく、逆効果となる場合があります。

当院へご相談にお越しください。
痛みを我慢することで、さらなる痛みを生じさせてしまう可能性があります。
どうぞご相談だけでもお出でくださることを、心よりお待ちしております。

頭痛

頭痛症状のほとんどは、緊張性頭痛(筋緊張性頭痛)という肩こりその他の筋肉の緊張が原因です。
とはいえ、その頭痛による不調は、ちょっとしたことができなかったり仕事に全く集中できないほど、日常生活に影響する場合があります。
当院では、多方面からのアプローチでその緊張を緩和させることによって、その頭痛の緩和を目指します。

腰・下肢

腰痛でお困りの方以外にも、

  • 歩くと10分でお尻から太ももが痛い、痺れてくる
  • じっとしていてもお尻から太ももの裏側が痛い
  • 下腹部や鼠径部(太もものつけ根)の痛みが続いてる
  • どちらかの足や脛に痺れ感や違和感がある
  • 坐骨神経痛、腰痛でマッサージをうけているが改善しない

上記のような症状でお困りの方は、腰椎の状態からの症状の可能性があります。
当院では、疼痛コントロールを行うとともに、生活指導等を併用しながらその原因の改善のためのお手伝いをします。

頸部・肩・腕

腕がしびれる、腕が痛い、後頭部から首に痛みがある等、頸部からの症状が疑われる方や、肩がじっとしていても痛い、腕を上に上げられないなどの肩の痛みが気になる方に対して、痛みのコントロール等を行っております。

胸・腹

帯状疱疹の痛みに対しても、疼痛コントロールを行うことで症状の緩和を目指します。