頬を触っている女性

小顔効果やシワの軽減効果などが期待できる、ハイフ診療。
そんなハイフには「医療ハイフ」と「エステハイフ」の2種類があります。

ハイフに2種類あることは知っているけれど、いったいどちらを選ぶべきなのか悩んでいる・・・という方もいるかもしれません。
Twitterなどでは危険性に言及している人がいる一方で、エステの情報サイトにはメリットが書いてあり、どの情報を信じればいいのかわからないですよね。

そこで今回は、国民生活センターによる発表など信頼性の高い情報ソースを交えて、両者の違いを解説します。
ぜひ本記事を参考に、ハイフ選びの失敗を回避し、後悔のない選択をしてくださいね。

【目次】

●ハイフとは

●医療ハイフとエステハイフの違い

 違い1.施術者

 違い2.マシンの仕組み

 違い3.費用の相場

 違い4.持続期間

●ハイフの選び方

●副作用やリスク

●すでにエステハイフを受けた方へ

 

ハイフとは

ハイフでリフトアップ

ハイフは、超音波を当てることで肌のお悩みを軽減する施術です。

「High Intensity Focused Ultrasound」の頭文字をとってHIFU(ハイフ)と呼ばれます。
日本語に訳すと「高密度焦点式超音波療法」です。

元は前立腺がん治療に用いられていた治療法ですが、超音波を当てることでコラーゲンが収縮して元に戻るという特性を利用し、切らずにたるみ改善や小顔を実現できます。

効能およびメリットは以下のとおりです。

効能

  • ほうれい線やシワの軽減
  • フェイスラインのたるみ改善

メリット

  • 肌を切開する施術に比べ、ダウンタイムがほとんどない
  • 肌内にあるコラーゲンなどの生成が促進され、肌質改善効果も期待できる

ハイフについての概要はご理解いただけたでしょうか。
続いて、医療ハイフとエステハイフの違いを解説します。

医療ハイフとエステハイフの違い

頬を触っている女性

ハイフには、大きく分けて「医療ハイフ」と「エステハイフ」の2種類があるといわれます。
それぞれどのような特徴があるのかを、カンタンに比べてみましょう。

医療ハイフ エステハイフ
施術者 医師あるいは看護師 エステティシャン
マシンの仕組み 焦点式 エステティシャン
費用の相場 20,000円以上/回 3,000円~30,000円/回
持続期間 約6か月〜12か月 約0.5か月~1か月

●違い1.施術者

一番の違いは、施術者が医師免許をもっているか否かという点です。

医療ハイフはその名のとおり医師が施術するのに対し、エステハイフはエステティシャンが施術します。

実は本来、医師資格のないエステティシャン等がハイフ施術をおこなうことは禁じられています。
エステティシャンの業界団体も、医師免許をもたない人によるハイフ施術に対しては、以下のような注意喚起をしているのです。

▼エステサロン等でのHIFU機器による施術でトラブル発生!-熱傷や神経損傷を生じた事例も-(発表情報)_国民生活センター https://www.kokusen.go.jp/news/data/n-20170302_1.html

HIFU施術による侵襲行為は、医師の医学的知識や技能を必要とする施術であり、医師以外の者による施術は絶対に受けてはいけません。

 

▼お知らせ | 日本エステティック協会

https://ajesthe.jp/info/?p=14921

エステティシャンがHIFU機器を用いて危害を及ぼすような美容施術を行うことは、医師法に抵触するおそれがありますので留意する必要があります

 

▼日本エステティック業協会

http://www.ritsubi.co.jp/wp/wp-content/uploads/2019/08/8f5872bd6e7c3010b0619a4e5177fecc.pdf

ハイフ施術(含むセルフエステ)は医師の医学的知識や技術を必要とし、医師以外は施術できません。また、セルフエステは危険を伴うので絶対行わない。

 

▼日本エステティック振興協議会

http://www.ritsubi.co.jp/wp/wp-content/uploads/2019/08/64e10153772f2ceed165426eb4615e89.pdf

HIFUに関する規制が報道発表されたにも関わらず、この規制を無視した経営姿勢は業界の健全化を志向する当振興協議会の考えに対抗する表れであり容認しがたいものであります。

 

●違い2.マシンの仕組み

施術に使われる機器類にも違いがあります。

医療用ハイフでは「焦点式」という仕組みのマシンが使用されます。
焦点式のマシンは、効果が表れやすく、持続期間も長いのが特徴です。
ただし取り扱いには経験や知識が求められるため、医療従事者にしか取扱いが認められていません。

一方のエステハイフは「蓄熱式」という仕組みのマシンを使います。
蓄熱式のマシンは、痛みの少なさや費用の安さといった魅力がある一方、効果の持続期間は短く、場合によっては皮膚トラブルなどの副作用が起こるリスクもあります。

●違い3.費用の相場

相場となる費用にも違いがあります。
費用について調べる際には、1回あたりの施術費用だけでなく、効果を維持するために必要な施術回数を知っておく必要があります。

医療用ハイフは、1回あたりの施術費用は高額となることが多いです。
しかし、効果の持続期間が長いため、施術回数を抑えることができ、長期的にはおトクだといえるかもしれません。

エステ用ハイフは、1回あたりの施術費用は少額ですが、効果の持続期間が短いため、何度も施術することでかえって高くついてしまうケースがあります。
また、副作用が起こってしまった際には治療費が別途かかるなど、トータルで考えた場合、必ずしも安価だとは言い切れません。

●違い4.持続期間

費用面の違いでも触れたように、医療用ハイフとエステハイフとでは、効果の持続期間に差があります。
具体的には、どのくらい違うのでしょうか。

医療ハイフの場合、効果の持続期間は約6か月〜12か月ほど。
一度の施術で効果が長持ちします。

一方のエステハイフでは、効果が持続するのは0.5か月〜1か月ほどです。
よって、施術効果を保つためには、短いスパンで施術を受け続ける必要があります。

ここまで、医療ハイフとエステハイフの違いを大まかに説明してきました。
それらの内容を踏まえて、次にハイフの選び方を解説します。

●ハイフの選び方

パソコンを見つめてる女性

あなたの印象を大きく左右する「顔」の施術になるため、ハイフ診療をどこで受けるのかは、慎重に判断するようにしてください。
なんとなく選んでしまうと、思わぬ後悔につながりかねません。
医療ハイフの受診を前提とし、治療によって起こりうるリスクについてしっかり調べたうえで、受診するクリニックを選ぶようにしましょう。

国民生活センターも、以下のように注意喚起しています。

▼エステサロン等でのHIFU機器による施術でトラブル発生!-熱傷や神経損傷を生じた事例も-(発表情報)_国民生活センター https://www.kokusen.go.jp/news/data/n-20170302_1.html

美容施術を受ける際には広告をうのみにせず、自ら情報収集し、検討しましょう

施術にはリスクはつきものです。リスクが一切ないとうたっていたり、リスクについて記載がないサイト等をうのみにするのはやめましょう。

 

クリニックを選ぶ際には、そのクリニックが発信する情報だけでなく、クチコミなど周囲の反応も合わせて判断材料にすることをオススメします。
また、クリニックを決めたあとも、医師によるカウンセリングを受けるなどして、疑問点や不安なことを解消したうえで施術を受けるようにしましょう。

当院でも、もちろんカウンセリングを実施しています。
施術予定の部位やあなたの身体の状態などを把握し、最適な施術をご提案しますので、ぜひお気軽にカウンセリングにお越しください。

●ハイフの副作用やリスク

ハイフ診療には、リスクもあります。
主なリスクは、施術中の痛みや、施術後の副作用です。
施術中の痛みについては、マシンの出力を調整したり、笑気麻酔を使用したりするといった対処法があります。(但し、麻酔は副作用の発生リスクを高める可能あり)
施術後の副作用としては、肌の火照りや乾燥などが見られます。
これらは、施術後の時間が経過するとともに軽減・消失していきます。

まれに、熱傷や神経損傷といった大きな副作用が生じることもあります。
施術後に違和感や異常を感じたら、すぐに医師の診察を受けるようにしてください。
当院には医師が在中しているため、万が一のトラブルが起こった際にもすばやく対応可能です。

●すでにエステハイフを受けた方へ

すでにエステでハイフ診療を受けた方については、肌の異常を感じていない場合であっても、できれば早めに医師の診察を受けることをオススメします。
皮下組織がダメージを受けるなど、肌の表面からはわかりづらい症状が出ていることがあり、治療が長引くおそれがあるためです。

医師の診察を受ける際には、自分が受けた施術の内容を正確に伝えるようにしてください。
ご自身が施術を受けたエステサロン等のサイトを見せて説明するのもよいでしょう。

また、肌に大きな影響が出てしまった場合には、保健所への情報提供もおこなうようにしてください。


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