疲れているのに眠れないのはなぜ?

疲れているのに眠れないのはなぜ

「毎日くたくたなのに、布団に入っても眠れない」
「早く眠りたいのに、布団の中で目がさえてしまう」
仕事や家事で忙しい毎日を送っているなかで、一刻も早く眠りについて疲れをとりたいはずなのに、思ったように眠れない日々に悩んではいませんか。
明日のためにも早く眠りたいはずなのに、眠ろうと思えば思うほど気持ちが焦り、目がさえてしまう経験がある方も多いかと思います。
疲れているのに眠れない悩みは一時的な睡眠トラブルであることも珍しくありませんが、様々な要因から眠れない日々が続いてしまうと、
肉体的にも精神的にも辛くなってしまいます。疲れているのに眠れない原因を把握して、対処していきましょう。

目次

疲れているのに眠れないのは?
疲れてるのに目が覚める・・
対処法
普段から予防する方法

疲れているのに眠れないのは?

ある日突然「疲れているのに眠れない」というお悩みを感じた場合は、その日の夕食時にカフェインやアルコールを摂取しすぎていなかったか、
寝る直前まで明るい室内でスマートフォンやパソコンを眺めていなかったかを確認してみてください。カフェインやアルコール、またブルーライトといった交感神経を刺激する
物質に触れる時間が長いと、人の身体は興奮状態に陥ってしまい、眠りにつくまで時間を要してしまいます。

また交感神経を刺激するものとしては、ストレスも挙げられます。日中にストレスを多く抱えている方は、布団に入ってもなかなか心が休まらずに
眠れなくなってしまう傾向にあります。夕方から夜を中心に日中の過ごし方を見直し、交感神経を刺激しにくい生活習慣を心がけましょう。
「眠気が取れず、日中の作業効率が上がらない」、「常に眠たく、けだるい感じが続いている」という場合は、睡眠の質が下がっている可能性が高いです。毎日の生活のなかで、
以下にご紹介するような習慣がないかを確認しましょう。

疲れてるのに目が覚める・・

「疲れているのに目が覚めてしまう」、「早く寝ようと焦るほどに眠れない」という場合は、何らかの睡眠トラブルと診断される状態に陥っている可能性があります。
特に不眠を引き起こす大きな要因となっているのは、加齢や疾患です。まず加齢が原因で睡眠トラブルが誘発されている場合は、ホルモンが大きく関係しています。
睡眠を促すホルモンは「メラトニン」と言いますが、メラトニンは加齢と共に分泌量が減少することが確認されています。
メラトニンの分泌が減少すると体内時計を調節する機能が弱まってしまい、昼夜の判断が曖昧になることによって、睡眠トラブルを誘発してしまうのです。
また不眠等の睡眠障害の原因となりうる病気としては、睡眠時無呼吸症候群・自律神経失調症・気分障害(うつ状態)・更年期障害・むずむず脚症候群などが挙げられます。
これらの疾患に罹患している場合は、医師の診断のもとで適切な治療を受ける必要がありますので、「何をしても夜中に目が覚める」、「疲れているのに眠れない日々が続いている」
という場合は、一度、医療機関に相談してみましょう。

日常的な対処法

疲れているのに眠れない時は、無理に眠ろうとしないことが一番大切です。
交感神経の興奮をリラックスさせるために、温かい飲み物を飲んだり本を読んで悩み事を忘れるなど、一度心を落ち着けましょう。
手元に心を落ち着かせる効果のあるアロマやお香がある場合は焚いてみたり、入眠効果のある音楽などを小さめの音量で流してみてもよいでしょう。

眠れない日々が続いている場合は、生活習慣を見直す必要があります。
「夕食時のアルコール摂取やカフェインの摂取を控える」、「寝る時間の2〜3時間前までに入浴と食事を済ませる」、「寝る前1~2時間はテレビを見ない、デジタルデバイスを使用しない」などといった方法が有効です。また眠れない日が続いていても、起きる時間を一定にし続けることによって自然と体内時計が整い、入眠がスムーズになることもありますので、決まった時間に起きて朝日を浴びることを習慣にしましょう。
しかしながら睡眠トラブルは、先ほどご紹介したように病気に起因して不眠などの症状が出現しているケースも存在します。少しでも睡眠に違和感を感じた際は、ぜひ一度お気軽に当院の睡眠外来をご利用ください。

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