2時間おきに起きてしまうのは不眠症等の不眠障害?
「なんだか最近、1~2時間置きに目が覚めてしまう」
「ゆっくり朝まで眠りたいのに、すぐに目が覚めるから疲れがとれない」
このようなお悩みを感じている方は、もしかするとストレスが溜まっていたり、睡眠障害を発症してしまっているのかもしれません。
なかなか気が付くことのできない身体からのSOSサインを見逃さず、しっかりと労わってあげましょう。
目次
夜何度も起きる原因は?
中途覚醒について
不眠症かどうか確認する方法
自分で改善できないの?
夜何度も起きる原因は?
しっかり疲れを取りたいと早めに布団に入っても、結局何度も目が覚めてしまうという方は、不眠症等の不眠障害を発症している可能性があります。睡眠のリズムは、加齢や妊娠、気温・湿度といった要因、もしくはストレスや過労、アルコールの過剰摂取などのような要因で乱れがちです。睡眠がしっかりとれていないと、日中になんだかイライラしてしまったり、眠気を感じて仕事が思うように進まなかったりといった影響が生じてしまいます。また身体の疲れが十分に取れず、頭痛や体調不良のリスクも上がってしまいます。夜に何度も起きてしまう際は自分自身のライフスタイルを見直し、どのような原因があるのか考えてみましょう。
中途覚醒について
一度就寝した後、翌朝までの間に何度も目が覚めてしまう症状を「中途覚醒」といいます。中途覚醒状態にある患者様の多くは、1〜2時間おきに目が覚めてしまい、朝までに何度も目覚めと眠りを繰り返します。目が覚めても数分以内に寝付くことができれば健康上の大きなリスクは少ないとされていますが、目が覚めるたびに寝付くまでの時間がかかってしまったり、一晩の間に何度も目が覚めてしまう場合は、睡眠障害として中途覚醒の問題を真剣にとらえ、治療法を模索する必要があります。
不眠症等の不眠障害かどうか確認する方法
ご自身の中途覚醒が健康上問題のあるものかどうか、また今現在、睡眠障害を発症しているかどうかに関しては、簡単なセルフチェックができます。以下のポイントにおいて、ご自身の生活スタイルを見直してみましょう。
☑寝床についてから実際に寝るまで、時間がかかるかどうか。
☑夜間に睡眠の途中で、1〜2時間おきに目が覚めたかどうか。
☑希望する起床時間より早く目が覚めてしまい、寝付けなくなったかどうか。
☑夜の眠りや昼寝を合わせても、あくびや眠気がとまらないかどうか。
☑全体的な睡眠の質について違和感を感じているかどうか。
☑日中の気分が晴れやかかどうか。
☑日中の身体的や精神的な活動の状態に違和感を感じているかどうか。
自分で改善できないの?
例えば明らかに寝る前にアルコールやカフェインを過剰摂取していたり、寝る直前まで明るい室内でスマホを見る習慣があったりする場合は、ご自身の生活習慣を見直すことで中途覚醒や不眠症の症状が和らぐこともあります。しかしながらストレスや年齢に伴う体調の変化が原因である場合、もしくは睡眠時無呼吸症候群やむずむず脚症候群、うつ病などの重篤な病気に起因する中途覚醒や不眠症の場合は、セルフケアで対処することはできません。専門医による診断と適切な治療が必要になってきますので、「夜中に何度も目が覚めてしまう」、「細切れ睡眠で、疲れが取れない」とお悩みの方は、是非一度当院までご相談いただけたらと思います。
記事監修者
リブ再生クリニック
院長 住吉 公洋
【経歴】
- 某国内一部上場企業に入社、研究開発に関わる
- その後、人に寄り添いながら人の役に立ちたいと医療の世界へ、岡山大学医学部で学ぶ
- 2005年 初期臨床研修
- 2007年から岡山大学病院麻酔科蘇生科及びその関連病院勤務
- 手術麻酔や集中治療、救急医療等にたずさわり、人の命の重さや、さまざまな困りごと悩みごとと向き合う
- その間、夜間救急外来での診療や、美容皮膚科・美容外科クリニックでの診療を経験
- 長く勤めた中四国を離れ、北海道の病院、東京・大阪の心療内科クリニック勤務
- 2021年、自身の求める「"より幸せに生きたい"という願いを支援する診療」の実現へリブ再生クリニック開院