HIFU(ハイフ)の機械による違い
美容業界では常に新しい技術が開発され、注目を浴びています。
その中でも特に注目を集めているのが、非侵襲的なフェイスリフトとして知られるHIFU(ハイフ)治療です。
本記事では、市場で代表的なハイフ機器を比較し、それぞれの特性や利点を詳しく解説します。
ぜひ、ハイフの治療機器を選ぶ際の参考にしてください。
ハイフ機器の大きな違い
まずハイフには大きく分けて、エステ用のハイフと、クリニックで導入されている医療用ハイフに分けられ、出力に大きな差があります。エステは医療行為ができないため、医療用ハイフと比べ、出力はかなり劣ります。
エステ用ハイフと医療用ハイフの違いはこちらをご覧ください。
医療用ハイフの中で大きな違いは照射パワーです。
1回の施術で効果を最大限発揮させるためには70℃以上(72℃)の温度が必要です。
この照射温度をそもそも出せないハイフ機器が多く、照射温度が低い分、施術中の痛みは少なく、施術費用も安くなる傾向があります。一方で照射温度が高い機器は若干、痛み(耐えれるレベル)を伴いますが、より効果を得ることができます。
代表的な医療ハイフ機器
ウルトラフォーマー3
照射温度:65℃〜75℃
ウルトラフォーマー3は、高精度と効果を実現するMMFU(マクロマイクロフォーカスドウルトラサウンド)技術を採用しています。
深層部だけでなく表皮へもアプローチ可能な7種類のカートリッジが用意されているため、お客様一人ひとりの肌状態と目的に合わせた施術が可能です。
さらに、痛みの軽減に注力した設計が施されており、痛みを気にされる方でも安心して施術を受けられます。
ウルトラセルQプラス
照射温度:60℃〜65℃
ウルトラセルQプラスは、施術箇所の精確な位置確認が可能な独自の技術を使っています。
画像をリアルタイムで見ながら施術を行うことで、より安全で効果的な施術が可能です。
高周波数を使った熱の作用でコラーゲンを再生し、肌に深い負担をかけずに自然なリフトアップが実現できます。
ウルセラ
照射温度: 65℃〜75℃
ウルセラは、FDA(アメリカ食品医薬品局)認可の高周波超音波照射機器であり、安全性の高さが評価されています。
マイクロフォーカスウルトラサウンド(MFU)技術を採用しており、深層皮膚まで高精度に照射可能です。
この技術により、コラーゲンの生成を促進し、肌の引き締めやシワの改善など、期待する効果を実現できます。
ソノクイーン
照射温度: 60℃〜70℃
ソノクイーンは、高集束超音波(ハイフ)とRF(ラジオ波)の2つのエネルギーを同時に照射し、痛みを感じにくく肌への刺激を軽減する治療機器です。
独自のクーリングシステムで施術中の熱を軽減し、施術の快適性を向上させます。
ダブロ
照射温度:55℃〜60℃
ダブロは、高集束超音波(ハイフ)を使用して肌の深部まで照射し、一度の施術で広範囲をカバーする治療機器です。
施術時間が少なく済むため、忙しい方にもぴったりです。
おすすめの選び方
一口に「ハイフ機器」と言っても特性は様々で、それぞれが異なる強みを持っています。
知名度が低かったり、情報が少なかったりする機器については、注意が必要です。
基本的にクリニックで導入されている名の知れた機器は全て高集束超音波を用いた施術という共通点がありますが、各機器の照射温度が得られる効果に大きな差を生み出します。
あまりにも痛みに敏感な方で1回の予算も限られているのであれば、照射温度が低い機器を選んだ方が良いかと思います。
一方でお金をかけてもしっかり効果を求める方には照射温度が70℃出せるウルセラとウルトラフォーマー3の機器を選ぶことで、施術回数を重ねるごとにより大きな効果を得ることができます。
ただし、ウルセラは他の機器と比べ施術費用がかなり高く設定されている傾向があるので、バランスの取れているウルトラフォーマー3が最もお勧めです。
照射温度に加え、施術時間も効果に影響する要素です。
施術時間をしっかり確保くれるクリニックほど丁寧に漏れがないように正確な位置へ適切に照射してくれます。
安さを売りにしているクリニックでは施術時間が10~20分とかなり短く、照射漏れが起きてしまいますので、注意が必要でしょう。
最終的に機器だけでなく施術を行うクリニックの評判や、医師との相談のしやすさも重要な選択基準となります。
さらに、施術後のアフターケアやフォローアップ体制も充実しているかを確認しましょう。
可能であれば、施術前にカウンセリングを受けることをお勧めします。
これにより、自分の肌状態や施術目的に合わせて最適な機器を選び、自分自身の肌に対する理解を深めることができます。
記事監修者
リブ再生クリニック
院長 住吉 公洋
【経歴】
- 某国内一部上場企業に入社、研究開発に関わる
- その後、人に寄り添いながら人の役に立ちたいと医療の世界へ、岡山大学医学部で学ぶ
- 2005年 初期臨床研修
- 2007年から岡山大学病院麻酔科蘇生科及びその関連病院勤務
- 手術麻酔や集中治療、救急医療等にたずさわり、人の命の重さや、さまざまな困りごと悩みごとと向き合う
- その間、夜間救急外来での診療や、美容皮膚科・美容外科クリニックでの診療を経験
- 長く勤めた中四国を離れ、北海道の病院、東京・大阪の心療内科クリニック勤務
- 2021年、自身の求める「"より幸せに生きたい"という願いを支援する診療」の実現へリブ再生クリニック開院